Cable Termination

この一ヶ月、スピーカーケーブルで何やかやと揺れて迷って結構な散財。

もともとメインの ONKYO A-973 と YAMAHA NS-5 を繋いでいたのは

MONITOR DAS HIFI-KABEL - BINGO 2X1,50 QMM SILVER とゆー純銀コートのOFC撚り線。

各ch 2m。18AWG相当のケーブルだった。

NS-5 と同時に購入したから、もう19年使っている。透明なシース越しに見える芯線の銀めっきが薄っすら黒ずんでいる。・・・酸化しているのだ。

今のレイアウトではRchが2mではギリギリで、何かのついでがあればケーブルを新調したかった。

枕元で安曇川の水音を聴くために中華デジアンを購入した際に、アクティブの2.1だったスピーカーも

ONKYO の D-N7 を購入、メインのケーブルもテクニカのAT6158 に換えた。

AT6158 を選んだ理由は特には無く「16AWG相当か・・・太けりゃ良いだろ」ぐらいの考え。

ところがコレがよろしくなかった。

中高音域の解像感が失われて、音数が減ったよーな・・・。

中低音が変に膨らんで肝心のヴォーカル帯域がマスクされるよーな・・・。

理由はいろいろ考えられる。

①テクニカのケーブルは芯線の径が3mm近くあり、

  A-973、NS-5 共に端子に入れ難く、バナナプラグを使用したこと。

②非めっきOFC×2.5m と銀めっきOFC×2m の抵抗値とインダクタンスの違い。

③A-973 がD級増幅であること。(従来型のDCアンプと比べてダンピングファクターが弱い)

④19年使用したNS-5 のエッジ及びダンパー等の劣化による低音域の混変調歪み。

  ・・・これらの原因が複合的に絡み合って、僕の愛したNS-5 の音色が損なわれた、と思はれ。

 

次に、SoundhouseでKANARE 4S8 を改めて 7m購入。

以前に、これと似たパイオニア製の4芯スターカッドケーブルを使っていたことを思い出したのだ。

これが良かった。

ブーミーだった中低音域がスッキリとダイエットして、

中音域、高音域共に細かい音まで聴き取れるようになった結果、左右奥行き共に音場も拡がった。

そーかと言って、余計な音も聴こえない。

このケーブルが¥120/m とは信じられない。

これほど安いケーブルを使ったことは無かった。 

安いケーブルと言えば電源用のキャブタイヤだが、

長岡教信者だった頃も、部屋の床を3.5スケのゴツいキャブタイヤがのたくるのはイヤだったのだ。


A-973 側の接続は線を挿入する方向等の絡みでバナナを使う他に無かったが、

NS-5 側は一つ試してみたいアイディアが有った。

audio-technicaのケーブルターミネーター(AT6105とかAT683)を見て、

「超カンタンにパクれるんじゃね?」と思ったのだ(笑)。 ・・・いや、逆に訊きたい。

たったコレだけのモノに¥1200も¥1500も突っ込む人が居るのか?

二十余年に渡るデフレ不況のズンドコに沈み込んだ極東の島国に!!(笑)

 ・・・んで、リングスリーブと2スケの単線で、SP側を終端処理してみた。

*写真はクリックすると少し大きくなります。

 

取りたてて説明する程のコトは何もしていませんが(笑) ・・・念のため。

 

リングスリーブの圧着は専用の工具を使用しないと、かえって接触抵抗が生じたり、

圧着が不完全だったりすると、何かのハズミで出力側の短絡を起こして高価なアンプを壊しかねません。

くれぐれもご注意の程。

 

枕元で安曇川の水音を聴いている中華デジアンとD-N7のシステムは比較対象がないので

このままでも良いか、とも思ったけれど・・・メインの音を聴いては放っておけず・・・

こちらもテクニカからカナレに変更しました。

しかし、聴感上の変化は判りませんでした(笑)。

各chあたり、75cm しか使っていないからでしょうか。

HARD-OFF のジャンク品とはいえ、D-N7 はNS-5 よりもずっと新しいからでしょうか。

 

 ・・・何にせよ、このD-N7 の音を聴いてしまったためにNS-5 の経年劣化に気付いてしまいました。

オーディオに関しては、今後はメインシステムのスピーカーの更新がテーマになります。

同じYAMAHAのNS-BP400 あたりがNS-5 の正統な後継機種か(笑)と考えたりもするのですが、

長く長く続いたオーディオ不況のために、実際の音を聴けるお店が近傍にありません。

実勢価格¥30000 程度の安価なスピーカーですが

試聴もせずに購入するのも冒険ですね・・・。

でも、多分コレを買ってしまうのだと思います(笑)。